月別: 2017年6月

年金運用損失は大した問題ではない

年金積立金管理運用独立行政法人GPIFが2015年度で年金運用損失5兆円などの報道が出て問題にされています。政府サイドとしてはアベノミクスが始まった2013年度から2015年度の累計では37.8兆円の運用収益があるなどと主張しています。GPIFが運用している資産は約140兆円と巨額であり3%の損失でも5兆円を超える金額になってくるので国民の関心事になるのも分かります。しかし個人的にはむしろ年金の問題は運用パフォーマンスよりその根本的構造にあるのではないかと思います。年金はそもそも積立方式ではなく賦課方式によって運用されていますので年金の全体規模からすると運用資産はそれほど大きいものではありません。厚生労働省年金局数理課の資産では2010年時点で厚生年金を受給できる人及び将来的に年金を受給する資格を得られる人に対する給付金額は830兆円となっていて、国庫負担やすでにある積立金を引き算すると550兆円程度の不足が見込まれています。年金資産運用パフォーマンスはもちろん高いに越したことはないのですが、上で見た不足金額を資産運用でカバーするには株式投資で資産を数十倍単位に増やすというようなことが要求されることになり、非現実的であると考えられます。そのため保険料納付額が増え続けることはこれから避けられないということになります。兆単位の金額が新聞紙面に踊ると多くの人々が反応しますが、より大きい金額についてもしっかりと見ていく必要があります。お金を借りるとき!あなたが知らない3つのポイント!